膿皮症

概要

膿皮症

健康な動物の皮膚は常在する細菌に対して一定のバリア機能を備えており、細菌の異常増殖は起こりません。しかしそのバリア機能が低下すると細菌が侵入・増殖し化膿病変を形成します。このような細菌の感染によって生じる化膿性皮膚疾患を総称して膿皮症といいます。病変の部位によって表在性(皮膚表面に病変が見られるもの)、表層性(毛包に生じるもの)、深在性(病変が真皮及び皮下織に及ぶもの)に分類されます。

表在性膿皮症

病気の概要:表皮の化膿性細菌感染症で、感染は通常基礎疾患によって2次的に生じます。犬では最も多く見られる皮膚疾患の1つですが、猫では稀です。主な原因菌として皮膚に常在するStaphylococcus(ブドウ球菌)が挙げられます。症状としてはフケ、かさぶた、丘疹(皮膚の小型隆起)、膿疱、発赤、表皮小環(輪状の分泌塊)のうち1つないし2つ以上が見られます。脱毛も起こり、その中心部に色素沈着が見られることもあります。痒みは全く無いものから激しいものまで様々です。
診断と治療:細胞診(病変部から細胞を採取し顕微鏡下で観察する)を行い、細菌の増殖や炎症の有無から判定します。治療は抗生物質の全身投与(数週間単位)、局所の消毒や薬浴を行います。抗生物質による治療で病変が完全に治癒しない場合や再発する場合は、原因菌の薬剤への耐性化や基礎疾患として外部寄生虫症あるいはアレルギーの存在が考えられます。

症例

画像

写真1

膿皮症の症例。

画像
表皮小環

写真2

膿皮症の症例。

サイドメニュー

  • トップ
  • 一般診療
  • スタッフ紹介
  • よくある病気一覧
  • 患者さん紹介