耳の病気

概要

耳は音を聞くだけではなく平衡感覚をとる大事な器官があります。また、皮膚の延長としてアトピー性皮膚炎や食物アレルギーの症状が出現する場でもあり、これが耳の病気を複雑にしています。
耳の病気は炎症の起きている場所により、外耳炎(耳介と耳道の炎症)と中耳炎(鼓膜の奥=中耳・鼓室の炎症)とに分かれます。外耳炎、中耳炎の両方が起きている耳もあります。外耳炎や中耳炎の原因としては、感染(細菌、カビ)、アレルギーや腫瘍などがあります。耳の病気になった時は耳の炎症の治療だけでなく、上記の基礎疾患を考えなければなりません。
耳の病気の中でも中耳炎は大変治りにくい病気です。特に中耳炎になったことに飼い主が気付かないまま病気が慢性化すると、完治は難しくなります。また、外耳炎や中耳炎をこじらせて耳道(耳の穴)が塞がってしまうと耳の洗浄ができなくなります。すると行き場を無くした膿や脂が耳の奥に入り込み、全身状態が悪化します。このような終末的な耳の状態の処置として全耳道切除術―耳の内側を全部取ってしまう手術がありますが、できればこれは避けたいものです。
当院ではオトスコープ(耳の内視鏡)を用いて外耳道と中耳を洗浄するなど、積極的に耳の治療に取り組んでいます。実際の治療例をご紹介します。

症例

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写真1

外耳炎初期。

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写真2

慢性化した外耳炎(中耳炎併発)。

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写真3

アレルギー性外耳炎に細菌感染を併発したもの。

治療の経過

症例(1)

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症例(1)の治療前

食物アレルギーによる外耳炎。耳全体が赤く、熱を帯びている。炎症刺激により皮膚は厚くなり、耳の軟骨も腫れている。脂性の分泌塊も多数見られる。

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症例(1)の治療後

炎症が治まり、軟骨の腫れも見られなくなった。

症例(2)

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症例(2)の治療前

外耳炎と中耳炎の併発症例。慢性化した炎症が持続的な刺激となり、耳の軟骨が著しく腫れて耳道を閉塞している。

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症例(2)の治療後

軟骨の腫れがなくなり耳道の観察は可能となったが、中耳炎は未だ完治していない。

症例(3)

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症例(3)の治療前

慢性炎症により軟骨が腫れて耳道を閉塞している。脂性の耳垢も塊状に認められる。この症例は甲状腺機能低下症を併発していた。

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症例(3)の治療後

外耳の腫れが劇的に改善した。

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