No.15 笠原レックスちゃん

画像犬種:ウェストハイランドホワイトテリア
名前:レックス
病名:アトピー、食物アレルギー

飼い主さんコメント

ウェストハイランドホワイトテリア(通称:ウェスティー)のレックス(Rex)です。
2004年9月12日生まれです。

ウェスティーは、元来、ケアーンテリアの亜種ですが、白いテリアを保護することにより、1905年に純粋犬種として認定されました。白いテリアを交配してきたこともあり、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などが多い犬種として知られています。

僕も、子供のころから、口の周りの毛が茶色に変色したり、手足の炎症、ウェスティーライン(背中の毛色)の変色などさまざまなことがありました。これらの症状は、日々の生活を少し変えることにより、現在、全て落ち着いています。

1.口の周りの変色と目・口周りのかゆみは食事の変更で改善!

《アレルギー》 小麦・米・鶏肉・牛肉・タラ・ジャガイモ・牛乳

ウェスティーは、口の周りが茶色に変色する場合があります。僕も、1歳を過ぎるころから、口の周りが茶色くなって、よくおじいちゃんに間違われました。また、同じころから、口の周りがかゆくなってきたので、アレルギー検査をしました。

アレルギー関連の検査には、IgEを見るものと、食物タンパク質へのリンパ球を解した反応性を見るものがあります。僕は、はじめIgE検査のみを行い、食事をアレルゲンの無いものへと変更したのですが、口の周りやかゆみなどはよくなりませんでした。そこで、IgE検査に加え、早苗先生と相談してリンパ球反応性検査も行いました。その結果、IgE検査では検出されなかったタンパク質に対して、リンパ球反応性の検査で、多数の反応が見られました。それらの反応性を示す食物を除いた食事へと変更しました。その結果、数ヶ月後には、口の周りの変色も目・口周りのかゆみ等もなくなりました。 

また、僕の体は、毎日変化しています。そのため、家族は、目や口の周りを見ながら、必要に応じて、数年間隔で検査をしています。以前は、反応が無かったものが、反応をしめすようなこともありました。アレルギー検査は、ママの心配を確認できるナビゲーターです。今、僕は、小麦・米・鶏肉・牛肉・タラ・ジャガイモ・牛乳などにアレルギーがあります。食事は、サツマイモとカンガルー肉や、ウサギ肉、鹿肉を中心として作ったドックフードを食べています。ジャーキーなどのおやつが食べられない僕のため、家族が焼き芋や、アレルギーの無い肉でおかずを作ってくれます。僕の健康が、”家族の一番の幸せ”と、ママのいつも言っています。

2.手足の炎症は、散歩後の消毒で改善!

僕は、散歩が大好きです。平日は、一日2回(各40分)、休日は3回(各60分)を歩いています。公園や高原なども大好きです。でも、2歳ぐらいから、手足の指の間が、グジュグジュしてかゆくなっていました。かゆいので、舐めて、さらにかゆくなるの繰り返しでした。これは、散歩後の希釈したマスキン液への手足の浸漬とタオルドライで解決しました。家族は、一日2本のタオルを僕のために洗濯しています。パパよりもきれいなタオルを使うことが大切だとママが言っています。

あと、洋服も散歩には欠かせないアイテムです。僕のサイズは見つからないので、お友達のママがとっても素敵なお洋服を作ってくれます。これを着ると、草の中に入っても、アレルゲンとなる草の汁や花粉が直接肌につきにくくなります。ありがとう。

3.背中の毛色の変色は、週二回のシャンプーで白色に!

ウェスティーは毛色の白さが命!とママは言っていますで。僕は、背中がうっすら茶色になって、ブツブツがいっぱいでたことがあります。これを防ぐため、自宅で週二回(水・日 各40分)のシャンプーをしています。そのシャンプーは、消毒性の高く、負担の少ないシャンプー液を選び、2度洗いから3度洗い、そして薬浴、コンディショナーと続きます。シャンプーの方法や回数も、早苗先生と家族が相談しながら、僕の肌の状態に合わせてしてくれます。普通のトリミングで使うシャンプーではありませんが、僕の毛に合わせて、がんばってくれています。シャンプーによって、僕の毛は白く保たれて、また、夏場のブツブツ(膿皮症)もとってもよくなりました。僕は去勢もしていませんが、お腹周りもきれいですよ。

家族も早苗先生・大崎先生も、僕の体への負担を考えて、ステロイド剤は使用しないようにしています。他の子に比べて、手がかかる・・・といわれる僕ですが、そこが可愛いともいわれています。先生・家族・親戚は、みんな僕のアレルギーを理解して、アレルギーの危険があるものは避けるようにしてくれます。そんな皆に、僕は、お返しのキスをいっぱいしてあげます。

僕は、早苗先生、大崎先生、看護婦さん、そして、他の病院の先生方にもお世話になってきました。家族は、検査結果と先生方との意見交換を通じながら、がんばってくれています。みんなありがとう!

獣医師コメント

アレルギーの臨床の現場では、獣医はよく、足し算、引き算をします。
アトピー + 食物アレルギー = 現在のかゆみ。 
現在のかゆみ - 食物アレルギー = アトピーのかゆみ。

実際の症例は、こんなにクリアーカットにはいきません。

笠原レックス君は、元気なウェストハイランドホワイトテリアです。ご多分にもれず、アトピー性皮膚炎で食物アレルギーですが、飼い主の冷静な努力でコントロールされています。皆そうですが、「とっても大事な子」なのです。

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