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フレンチブルドックの中耳炎の治療に全耳道切除術を行わずオトスコープによる洗浄をした例

bell 当院での治療例
  • 犬種:フレンチブルドッグ
  • 病名:細菌性中耳炎
  • 性:メス(7歳)

初診時

何件も他院にて診察を受けましたが改善されず、来院していただきました。

どの病院でも外科手術を強く勧められたが、どうしても耳を全耳道切除する手術法には納得がいかず当院のホームページをご覧になられて遠く青森県から来院です。

診察すると外耳道が腫れて塞がり、膿を排出していました。(両耳)

急性期の外耳炎ではなく、だいぶ発症してから年月が経っていた状態です。

耳道の入り口に膿が付着している
耳道の入り口に膿が付着している

両耳とも閉塞に近い状態でした
両耳とも閉塞に近い状態でした

治療方針

麻酔下で外耳のみならず中耳まで洗浄を頻回にくり返し、耳道をきれいにすることを徹底しました。

3週間入院して5回オトスコープ下で洗浄を行いました。

洗浄液を中耳に注入して、中の膿を排出させています。下の動画はとくに黄色い膿の塊がとれた瞬間の映像です。

オトスコープ下での洗浄

治療で改善

途中でMRIを取りましたが、鼓室の中に含気する部分が増え、だいぶきれいになりました。

MRI画像のビフォーアフター

頭蓋横断面の所見です。鼓室が液体で満たされているので均一に白く映っていますが、5回目の洗浄後には空気を含んでいる所見が見られます。

治療前
治療前
治療後
治療後

獣医師コメント

中耳炎の治療はオトスコープを導入する前は徹底的に洗浄するのが困難でした。

現在は、麻酔下で何度も繰り返し洗浄すると寛解する例もみられるようになりました。

根気よく通院していただく必要があります。

この飼い主さんは青森から遠いところを2週間に一度通院していだだいています。(現在も治療中)

良い結果を期待しています。