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アメリカンコッカースパニエルの耳道閉塞

ikura 当院での治療例
  • 犬種:アメリカンコッカースパニエル
  • 病名:外耳炎
  • 性:メス(5歳)不妊手術済み
  • 名前:いくらちゃん

初診時

1歳のときから外耳炎に悩んでいました。

他院をいくつか受診したのち、来院されました。

耳道が閉塞していましたが、食事管理をはじめとする内科的治療法からはじめました。

耳道閉塞とは

耳の穴が塞がってしまうことです。

耳を搔いてしまうことに目が行きがちですが、それは2次的な原因です。なぜ耳が痒くなるのか原因を調べて治療していかないと治りにくいです。

いろいろな原因がありますが、例えば細菌感染で膿んで腫れてしまった場合や、アレルギーのために炎症が起きて耳道壁が腫れて内腔が狭くなってしまったり、耳道の中に良性のポリープができたり悪性の癌ができて増殖して耳道を塞いでしまう場合などがあります。

下画像は今回の患者さんの症状ではないですが、耳道閉塞の画像です。

治療方針

まず、内視鏡を入れるために耳道全体の腫れを引かせる消炎鎮痛剤を1カ月以上にわたり内服させました。

その間にアレルギーの検査を行い、食物で強く陽性反応が出ていた大豆・トウモロコシ・エンドウ豆を食事から除去しました。

6カ月後オトスコープを入れた時には、耳道がかなり開いて鼓膜が確認できるほど腫れが引いていました。

ひと月の間隔で2回、オトスコープを用い耳道の被毛とワックスと上皮の塊を除去しました。

下はオトスコープを用いた耳道洗浄の動画です。

治療後

現在は一カ月に一度の検診で済むようになりました。

この症例はとても順調に回復して、原因となる食物も見つかり、オトスコープ実施回数も2回で済みました。

他院では全耳道切除の手術を強く勧められていたそうです。

原因をつきとめて早めに手を打てば、外科的治療をしなくてもよくて済むことが多々あります。