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白猫の耳端の皮膚癌(がん)

白猫 当院での治療例

今回は地域ネコだった兄妹の白猫の手術例の紹介です。

  • 品種:日本ネコ(DSH)
  • 病名:扁平上皮癌

兄妹で扁平上皮癌

兄妹ともに耳のフチから痂疲(かさぶた)が出来て耳が変形してきました。

白い猫は長期間に直射日光に当たると、耳端の皮膚が前癌状態になりやすく、そこから扁平上皮癌になるということがよく知られています。

この姉妹は地域ネコでしたが、飼い主となる人が手術を決心してくれました。

2014年頃に、先に雌の子のほうが病変が酷くなってきたので先に手術を行いました。

耳介の辺縁が黒く死んでいます

毛を刈った状態

雄の子の方は1年後に歯の治療で来た時に見ると、同様の症状になってきました。手術を行ったのは2018年です。

オスのほうも同症状が出てきた
上から見た状態

術後

病理組織検査を行って扁平上皮癌であることが確定しました。

両耳とも耳介の基部から切除して縫合しました。

下は先に手術をした雌のほうの画像です。

正面
正面
上から
上から

右から
右から
左から
左から

獣医師コメント

両耳を切除しても生活していくうえで耳が無くても困ることはそれほどありませんでした。たまに抜けた毛が束になって耳道に大量に入ってしまうことくらいのようです。

術後、扁平上皮癌は耳から鼻や目や口に転移することなく、2020年現在2匹とも元気に暮らしています。

雌の子は術後、すっかり飼い主さんの家で室内ネコになりました。

雄の子は、現在はベランダのハウスで暮らしているそうです。