よくある症状
【獣医師が解説】アロペシアXとは?原因と治療法について。
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北川犬猫病院の獣医師の小林です
「アロペシアX(Alopecia X)」について、詳しく解説します。
アロペシアXとは?
アロペシアXは、「脱毛症X」や「毛周期停止」とも呼ばれる、犬に見られる原因不明の脱毛症です。
特徴は、炎症やかゆみを伴わない脱毛である点です。犬自身が不快感を感じることはほとんどありません。
好発犬種:ポメラニアン・トイ・プードル・シベリアン・ハスキー・アラスカン・マラミュートなど
発症年齢:1〜3歳頃
アロペシアXの症状
1.非炎症性の脱毛:皮膚に赤みやかゆみなどの炎症は見られません。
2.脱毛部位:主に体幹(胴体)、首、太もも、尻尾などに左右対称性の脱毛が見られます。頭部と四肢の先端の毛は残ることが多いです。
3.皮膚の黒ずみ(色素沈着):脱毛した部分の皮膚が黒っぽく変色することがよく見られます。
アロペシアXの原因
アロペシアXの「X」は、原因不明であることを示しています。
毛の成長サイクル(毛周期)が途中で停止してしまうこと(毛周期停止)が原因であることはわかっていますが、なぜ毛が休止期に入ってしまい、成長期に移行できないのかは解明されていません。
診断
アロペシアXの診断は、特定の検査で確定できるものではなく、他の脱毛を引き起こす疾患を除外していく「除外診断」が基本となります。
・副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
・甲状腺機能低下症
・性ホルモン失調
・皮膚の感染症・アレルギー
これらの疾患がすべて否定され、特徴的な脱毛パターンが見られる場合に、アロペシアXと診断されます。
アロペシアXの治療法:
アロペシアXは、生命に関わる病気ではないという認識が重要です。治療法は多岐にわたり、決定的な治療法は確立されていません。一つの治療法を数ヶ月試して効果がなければ、次の治療法に切り替えるという長期的なアプローチが必要です。
主な治療法(当院での治療法)
1,サプリメント療法
ビタミン剤、アミノ酸製剤、アルギット・ユッカ、5-ALA、必須脂肪酸、メラトニンなどのサプリメントを組み合わせた使用します。副作用もなく安全です。
2,血流改善薬
血流を改善することは、皮膚や毛根に栄養を効率よく送ることができるので、発毛効果が期待できます。
3,スキンケア
炭酸泉温浴や近赤外線治療により、血行を促進し発毛を促します。
4,再生医療
幹細胞上清液を用いて、成長因子を体内に入れていきます。基本的には皮下注射で実施します。
5,薬物療法
トリロスタン(クッシング症候群のお薬)、酢酸オサテロン(前立腺のお薬)、レボチロキシン(甲状腺のお薬)などがあります。副作用の注意があるので、定期的な血液検査が必要です。
当院では1、2、3、4のような安全性の高い治療法を組み合わせています。
反応がなかった場合は、ご相談の上、5の治療に進みます。
またこの病気の治療方法は情報がアップデートされますので、その都度新しい治療方法もご提案できます。
アロペシアXとの付き合い方
アロペシアXは、見た目の問題であり、犬の生活の質(QOL)を大きく低下させるものではありませんが、
皮膚の保護は重要です。以下を意識しましょう。
- 保湿ケア:保湿剤やシャンプーを用いて、皮膚の乾燥を防ぎましょう。
- 温度管理:特に冬場は保温を心がけましょう。
- 紫外線対策:日光が強い時期は、散歩の時間帯をずらすなどの対策も考慮しましょう。洋服なども効果的です。
北川犬猫病院 獣医師 小林真也
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