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愛犬・愛猫との別れに備えるには?獣医師が伝えたい5つの心の準備
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みなさん、突然ですが、愛犬・愛猫が亡くなるときの心の準備はできていますか?
「え?うちの子はまだ若いし、そんなこと考えたこともない」
そう思われる方も多いのではないでしょうか。
でも、私たち人間と比べると、犬や猫の一生はとても短いものです。
ついこの間まで子犬・子猫だったはずなのに、気づけばシニア期を迎え、あっという間に年齢を重ねていきます。
そして、必ずしも寿命を全うできるとは限りません。
予期せぬ事故や突然の病気によって、大切な家族との別れが訪れることもあります。
おそらく多くの飼い主さんは、十分な心の準備ができないまま、愛犬・愛猫の死に直面するのではないでしょうか。
今回は、獣医師として、そして今年初めて愛犬との別れを経験した一人の飼い主として、ペットとの別れに備えるために大切なことをお伝えしたいと思います。
愛犬・愛猫との別れに備える5つの心の準備
ペットとの別れを考えることは、決して後ろ向きなことではありません。
むしろ、限られた時間をより大切に過ごすためのきっかけになると私は考えています。
① 愛犬・愛猫の老化について知っておく
犬や猫は人間よりも早く年齢を重ねます。
一般的に7歳頃からシニア期に入るとされることが多いですが、犬種や体格、個体差によって老化のスピードは異なります。
年齢を重ねると、筋力や体力の低下、視力・聴力の衰え、認知機能の変化などが現れることがあります。
老化によって起こる変化を事前に知っておくことで、愛犬・愛猫に必要なケアを考えやすくなります。
② 定期的な健康診断を受ける
大切なのは、病気になってからではなく、元気なうちから健康状態を把握しておくことです。
犬や猫は体調不良を言葉で伝えることができません。
定期的な健康診断によって病気を早期発見できれば、治療の選択肢が広がる可能性があります。
また、健康なときの検査データを残しておくことも、将来の診断に役立ちます。
③ もしものときの治療方針を考えておく
高齢になったときや、重い病気が見つかったとき。
積極的な治療を希望するのか、それとも苦痛を和らげる緩和ケアを中心にするのか。
延命治療についてどう考えるのか。
もちろん、そのときにならなければ決められないこともたくさんあります。
しかし、元気なうちから家族で話し合い、かかりつけの獣医師と相談しておくことは、いざというときの大きな助けになります。
大切なのは、単に長く生きることだけではなく、その子らしく、穏やかに過ごせる時間を大切にすることだと思います。
④ 今しかできない思い出をつくる
愛犬・愛猫と一緒に過ごせる時間には限りがあります。
旅行に行くことも、特別なイベントを楽しむことも素敵ですが、何気ない日常もかけがえのない思い出になります。
一緒に散歩をする。
いつもの場所でくつろぐ。
名前を呼んで、目を合わせる。
そんな当たり前の毎日こそ、いつか大切な宝物になるのではないでしょうか。
写真や動画を残すこともおすすめです。
⑤ ペットロスについて知っておく
大切な家族を失ったとき、深い悲しみや喪失感を経験することがあります。
これが「ペットロス」です。
悲しみだけでなく、後悔や罪悪感、孤独感など、さまざまな感情が生まれることもあります。
こうした反応は、大切な存在を失ったときに起こり得る自然な反応です。
ペットロスについて知っておくことは、自分自身の感情を理解する助けにもなります。
ただし、どれだけ準備をしていても、悲しみを完全になくすことはできません。
どれだけ準備しても、別れはつらい
ここまで5つの心の準備についてお話ししました。
でも、実際にはそんなにうまくいくものではありません。
頭では理解していても、気持ちが追いつかない。
もっと何かできたのではないか。
あのとき別の選択をしていたら……。
そんな思いを抱くこともあるでしょう。
私自身、今年、長年一緒に暮らした愛犬ロメオを亡くしました。
獣医師として日々動物たちの命と向き合い、多くのお別れに立ち会ってきました。
それでも、いざ自分の愛犬との別れを経験すると、獣医師として理解していることと、飼い主として感じることは必ずしも同じではありませんでした。
命には限りがある。
そんな当たり前のことを、改めて深く考える経験になりました。
愛犬との別れを経験した私が出会った一冊の絵本

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そんな中、私は一冊の本に出会いました。
それは、ペットとの別れや命について考える「絵本」です。
この絵本を制作されたのは、獣医師の伊藤優真先生。
伊藤先生は医療コミュニケーション学を専門的に学びながら、現在も診察室に立ち、動物たちの医療に携わっている先生です。
伊藤先生がこの絵本を制作するきっかけとなったのは、ある言葉だったそうです。
「動物が好きだけど、別れがつらいから飼わない」
この事実を知ったとき、伊藤先生は胸が苦しくなり、獣医師として何かできることはないだろうかと考えたそうです。
そして、この絵本の制作に至りました。
動物を愛するからこそ、別れが怖い。
それは決して特別な感情ではないと思います。
しかし、別れがあるからこそ、一緒に過ごす時間には大きな価値があるのではないでしょうか。
獣医師として、飼い主として感じたこと

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私はこの絵本を、二つの立場から読みました。
一つは、日々多くの動物たちの生と死に向き合う獣医師として。
もう一つは、今年初めて自分の愛犬を亡くした飼い主として。
読み終えたとき、ペットの老化や、その先に必ず訪れる死について、ある意味でその本質を捉えている作品だと感じました。
ペットとの別れについて考えることは、悲しい未来を想像することだけではありません。
今、目の前にいる愛犬・愛猫との時間が、どれほど大切なのかを再認識することでもあります。
そして、動物たちと暮らすことの素晴らしさを、改めて感じさせてくれる絵本だと思いました。
ぜひ、ご家庭に一冊置いてほしい絵本です
私は、この絵本をぜひ多くの飼い主さんに読んでいただきたいと思っています。
特に、今はまだ若くて元気な愛犬・愛猫と暮らしている方にも、手に取っていただきたい一冊です。
ペットが高齢になってから、あるいは病気になってから読むのではなく、元気なうちから命について考えるきっかけにしてほしいと思います。
そして、一度読んで終わりではなく、折に触れて読み返していただきたいです。
(こちらで購入もできます)
年齢や、そのときの愛犬・愛猫の健康状態によって、きっと感じることも変わってくるのではないでしょうか。
当院、北川犬猫病院の待合室にも一冊置いてあります。
ご来院の際には、ぜひ手に取って読んでみてください。
最後に|愛犬・愛猫との「今」を大切に
愛犬・愛猫との別れは、いつか必ず訪れます。
それがいつなのか、誰にもわかりません。
そして、どれだけ準備をしていても、悲しみがなくなるわけではありません。
でも、別れについて考えることで、今日という一日をもっと大切にできるかもしれません。
いつもの散歩。
いつものご飯。
いつもの寝顔。
そんな何気ない日常が、かけがえのない時間であることに気づくきっかけになればうれしいです。
板橋区・ときわ台の北川犬猫病院では、病気の診断や治療だけでなく、シニア期の健康管理や緩和ケア、終末期の過ごし方についても、飼い主さんと一緒に考えていきたいと思っています。
愛犬・愛猫の老化や健康について気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
ペットを笑顔に、人を笑顔に。
北川犬猫病院
院長・獣医師
(獣医師ジャスティンとしてInstagram、TikTokなどで発信をしています)
https://www.instagram.com/justin_inuformation/
https://www.tiktok.com/@justin_inuformation
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