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【獣医師解説】犬のアレルギー疾患に「腸活」が効果がある理由!
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こんにちは。
北川犬猫病院の獣医師の小林です。
近年では、ワンちゃんのアレルギー疾患は非常に増えてきました。
食物アレルギーやアトピー性皮膚炎など、さまざまなアレルギー疾患があります。
主な症状は痒みですが、それに対するお薬はこの20年で大きく進歩してきました。
しかし、「アレルギー体質」を根本的に治す薬は未だありません。
そこで注目されているのが、「腸活」です。
今回は腸活に関して解説していきます。

1.アレルギー疾患と腸の意外な関係性
アレルギーは免疫が暴走している状態と言われています。実は免疫細胞の70%は腸に存在しています。腸は食べ物だけではなく、細菌やウイルス、アレルゲンに常に暴露されている場所のため、免疫機能に大きく関わっているのです。
腸内環境が及ぼす影響とは?
腸内環境の乱れとは善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ、腸の粘膜バリア機能が低下する状態です。バリア機能の低下は、本来排出させるべきアレルゲンを腸壁から体内に吸収させてしまい、結果として免疫システムが過剰反応を起こし、アレルギー性皮膚炎を起こしてしまうと言われています。
2.「腸活」がアレルギー疾患に及ぼす3つの効果
①免疫バランスの調整
腸内環境が整い、善玉菌が優位になると、免疫細胞の働きが正常化します。過剰に反応していた免疫が落ち着くことで、アレルギー反応が和らぎ、かゆみや炎症の軽減につながります。
②腸のバリア機能を強化
善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌など)が発酵・分解の過程で作る「短鎖脂肪酸(酪酸や酢酸など)」には、腸の粘膜を修復し、バリア機能を高める働きがあります。異物が体内に侵入するのを防ぐことで、アレルギーの発症リスクを根本から下げていきます。
③消化・吸収の改善
腸内環境が改善すると、栄養素がしっかり分解・吸収されるようになります。未消化のタンパク質が腸内に残りにくくなるため、食物アレルギーの引き金を減らすことができます。
3.「腸活」の実践
①プロバイオティクス
善玉菌を直接摂取する方法です。胃酸などで善玉菌は死滅してしまうので、菌数を多く摂ることが大事です。
②プレバイオティクス
善玉菌のエサを取り入れる方法です。水溶性食物繊維やオリゴ糖、ケストースなどがあります。
アレルギー性皮膚炎は「痒み」という不快な症状に、生涯にわたって悩まされる疾患です。痒み止めを使用すれば、症状を軽減することはできますが、愛犬に一生お薬を飲ませる不安もあると思います。「腸活」はアレルギー性皮膚炎に対して、服用させる投薬量を減らすことができるというエビデンスもあります。
「腸活」は痒み止めではないので、即効性のある治療方法ではありませんが、腸内環境を整えることで免疫バランスが整う効果が期待できることは、非常に有用であると思います。
当院でも各種「腸活」のサプリメントを取り扱っていますので、ご興味ある方はぜひご相談ください。
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