患者様からいただいたコメント
猫の腫瘍随伴性皮膚炎 仲鉢ミミちゃん・ アビちゃんの場合
- 患者様からいただいたコメント
- 名前:仲鉢ミミ・ アビ
- 病名:胸腺関連性剥脱性皮膚炎、腫瘍随伴性皮膚炎
飼い主さんコメント
自己紹介:
■ アメリカンショートヘアーのミミ(女)、19歳
現在、腎不全で寝たきり状態ですが、病院紹介の酸素室を
レンタルして在宅介護中です。
自宅で看取ってやりたくて覚悟の退院でしたが頑張ってくれています。
■ アビシニアンのアビ(男)、13歳
悪性の「胸腺腫」で2度の手術に耐えて、
現在は猫としての普通の生活をしてしております。
アビは、 2006.10月末、左手指がピンポン玉くらいに腫れて化膿してから…
病院を転々として2007.2月に三枝早苗先生に巡り合うまで体の90%が
皮膚病でボロボロの状態でした。
先生の献身的な対応で、胸腺腫による「腫瘍随伴性剥離表皮皮膚病」と解かり外科的手術の方向で「東京大学動物医療センター」の紹介をいただきました。
3時間半の手術で病理検査は悪性でした。
その後、リンパ液が溜まる「乳び胸」になり、化膿して腫れた左右の指に
放射線をあて・・・その放射線も効かず指を切りました。
抗がん剤の話もありましたが、踏み切ることができず・・・
悪性の胸腺腫なので再発の心配は消えることはありませんが
手術後2ヶ月がすぎ、ボロボロだった皮膚は元通りになり、毛も生えました。
現在は、3週間ごとの定期検診です。
1回目の定期検診は・・・O.Kでした。
アビ自身、当初、なめさせないように着せた洋服やエリザベスカラーから
開放され半年に及ぶ闘病生活にも耐えて今は穏やかな猫としての
普通の生活ができる喜びを感じていると思います。
半年ぶりに爪をといでる姿や、私の背中に飛び乗ったり走り回っている
アビをみていて・・・ ここに至るまで何かと背中を押して
アドバイスしてくださって大切な命をつないでいただいた
先生に心から感謝を申し上げます。
寝たきりのミミと再発の不安が消えないアビを前にして束の間の幸せが少しでも長く続くよう願っている日々です。
飼い主:仲鉢
獣医師コメント
初めてアビちゃんを診た時、その皮膚病変のひどさに絶句しました。
疥癬に罹った猫のように全身脱毛し、ふけで被われアビシニアンという種類が分からないほどでした。
落葉状天疱瘡、皮膚型白血病、真菌等いろいろな病気が脳裏を過ぎりましたが、まず原因をつき止めなければ治療ができないので、皮膚生検を行いました。病理検査の結果は境界型皮膚炎と呼ばれるもので、胸腺腫を併発していることが解りました。
大学で胸腺摘出の手術を受けたところ、その効果は驚くばかりで、抜糸の頃には、早皮膚の改善が見られ、1ヶ月後にはアビシニアンらしく毛も生え、ふけも少なくなってきました。でも、まだ安心というわけにはいきません。
もうひとりのアメショーのミミちゃんは重度の中耳炎で、麻酔下で中耳の洗浄をしたかったのですが腎不全のためできませんでした。しばらくして、今度は肺の病気のため呼吸が苦しくなり酸素室に入るようになってしまいました。
高齢のペットが同時期に重い病気になると飼い主さんは大変ですが、仲鉢さんは本当に一生懸命にできる限りを尽くしていらっしゃいます。
二匹一緒の写真が、お話をしているようで微笑ましいので載せさせて頂きました。
北川犬猫病院 三枝早苗
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年中無休
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