当院での治療例
パグの長引く外耳炎をオトスコープ下で洗浄して治った例
- 当院での治療例
- 犬種:パグ
- 名前:福助
- 病名:外耳炎
- 性:オス(3歳)去勢済み
初診時
2017年の夏から耳が痒くなって、毎週最寄りの動物病院に通って外用薬を注入しても治らなかった。
2019年の夏に初診で来院しました。
耳介全体が赤く腫れているのが確認できます。(1枚目)
閉塞した耳道の隙間から膿が出ているのがわかります。(2枚目)
治療方針
まずは耳道の閉塞を解除すること、感染を取ること、腫れを引かせること、そして耳道が開いたらオトスコープを挿入し鼓膜の確認をして外耳炎の治療を行う方針です。
局所的には、カテーテルで中の膿を吸引し、取れた耳垢で細胞診と細菌培養を行う。
全身的には、消炎鎮痛剤と広域の抗生物質を使う。
これで耳道が少しずつ開いてくるので、洗浄を少しずつしていく。
オトスコープが入るくらいに耳道が開いたとき、麻酔下で耳道の中を観察と洗浄を行いました。
実際に洗浄しているオトスコープ動画です。ごっそりと異物化した耳垢と毛の塊が取れたところです。毛を引っこ抜いているのではなく、すでに抜け落ちて異物となったものを鉗子ではさんで取り出しています。
治療後
今回は、オトスコープ1回の処置でかなり異物化した毛の塊が取れたので外耳炎が改善されました。
下画像は初診から5カ月後の状態です。この子は2週間に一度通院し計10回くらい耳の処置をおこなっています。
発赤と腫脹が引いて排膿はもう見られなくなりました。
耳道が開いている状態です。それにより音が聞こえるようになり、目に見えて元気を取り戻したように見えました。
獣医師コメント
一般的にフレンチブルドックやパグなどの短毛で剛毛の犬種は、耳道の中に大量の被毛が入ってそれが異物化し、鼓膜に刺さったり耳道を刺激し感染を誘発し外耳炎を発症しやすくなります。
今回は外耳炎だけだったので異物の除去と洗浄で改善されましたが、もし中耳炎まで併発している場合は何度も鼓室の中を洗浄しなければなりません。
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